泥の中の戦い
ゲンチャレとは、排気量50cc(50cc以下)のカブ・メイト・バーディー等のビジネスバイククラス(出前バイク)とDio・ジョグ・レッツ等のスクータークラスによる80分耐久オフロードレースの事です。
長野県大町市にある「大町チャレンジフィールド」さん主催のレースになります。
レギュレーション(規定)
レギュレーション的にはどちらのクラスも無改造に限る(エンジン)とあります。エンジンをいじる事はご法度となっています。
エンジン無改造
例えば4ストエンジンならハイカム入れたり圧縮比上げたりという改造はいけません。2ストならポートを広げたりヘッドを削って圧縮比を上げたりする事はいけません。
エンジンの改造無しでどこまでマシンの能力アップが出来るか。また、ライダーの能力アップが図れるかに勝負の行方がかかっていると言えるでしょう。
私はスクータークラスにエントリーしていますが、マシンはAF27型スーパーディオを使っています。
エンジンについてはシリンダーもヘッドもピストンも純正ノーマルのまま無改造ですしキャブレターもマフラーも純正を使う事を旨としています。
外装もそのままでスクーターらしさを残し、見た目ノーマルに近い状態で音も静かなマシンになっています。
サスペンション
前後サスペンションは延長して車高を高くしてデコボコや溝でお腹をぶつけにくくしていますが、特にスクーターでオフロードを走る方は必須項目と言えるでしょう。せめて後ろだけでも長目のサスペンションに交換すればお腹をぶつけにくくなります。
AF27スーパーディオならAF34ライブディオ用のリヤサスペンションに交換すれば4~5cm長い物になりますので、尻が上がってお腹をぶつけにくくなるのです。
※ただし、後ろを上げ過ぎるとフロントフォークが立ち過ぎて直進安定性が悪くなってしまいますので限度はあります。
タイヤ
タイヤは路面状況に合わせて選択しています。
今回の様にドロドログチャグチャだったらIRC-IX07s(2.50-10)チューブタイプ
ドライコンディションだったらIRC-GP110(3.00-10)チューブレスタイプ
ところが、2022年7月現在IRC-GP110(3.10-10)の在庫が無いらしく購入できない状態です。なかなかスクーターに履けるチューブレスのオフロードタイヤってのか無くて困っています。
自主車検
ゲンチャレでは車検は行われませんが、アイツはエグイ改造をしていやがるな!なんて思われるのも嫌なので、あえてマフラーやキャブレターは純正ノーマルを使って参加しています。(スクーターなのでエンジンは見えないのですがね。)
自主車検という形でシリンダーの内径を計測し、50cc(49cc)である事を確認しています。

キャブレターの調整と駆動系の調整をしっかり行って、ノーマルエンジンのAF27スーパーディオの力をなるべく引き出すようにしているつもりです。
コンディションはドロドロ
2021年7月17日(日)ゲンチャレ第一戦のコンディションはドロドロのグチャグチャ!前日から降っていた雨は止みましたが、たっぷり水分を吸っているチャレンジフィールドの土を甘く見てはいけません。

泥が詰まって走行不能に陥ります。
特性の違う2台のマシン
当日連れて行ったマシンはこの2台です。
手前の緑が1号機で量産型ザク(2011年第3戦優勝マシン)奥の赤いのが7号機でシャーザクという設定です(笑)

コンディションがドライだったらこちらのシャーザクで走ろうと思っていました。
こいつもエンジンとキャブとマフラーは純正ノーマルですが、メットインに燃料タンクを設置して混合仕様にしてあり、燃料ポンプとエンジンオイルポンプは廃止しています。
ちなみに2本のホースもメットインまで伸びています。埃だらけの空気を吸うとエアクリがすぐに目詰まりしてしまうため、メットインから空気を吸う様にしているのです。エアクリも純正ノーマルですが、このホースの加工で土埃対策をしています。
エンジンオイルポンプはクランクシャフトからギヤを介して回る仕組みになっていたため、ギヤを外して蓋をしてしまいました。
そのせいなのか軽く良く回るエンジンに仕上がっていて、今まで作ったマシンの中で一番速いです。さすがに本物のシャーザクの様に3倍速い!という事はありませんが(笑)
そのうち1号機もやろうかな。
結局泥対策が出来ている1号機(量産型ザク)で走る事にしました。
いただいたゼッケンは25番です。
このマシンの泥対策として、細身のIRC-IX07s(2.50-10)を履くことによってフォークとの隙間が広く取れる様にしています。
直進安定性は落ちてしまいますが、泥に突き刺ささるブロックパターンが良く効きます。
リヤの隙間もご覧の通り広く取れます。
この隙間が無いと泥詰まりが起きてしまい、走行不能になってしまうのです。
ちなみに7号機のリヤをご覧ください。
ギリギリの隙間になっています。これでは泥が詰まってタイヤが回らなくなってしまうのです。
ちなみにIRC-GP110で、3.00-10です。ドライコンディションではバッチリです。
人間もエネルギーチャージ
私はモンスターエナジー派、相方の弟はレッドブル派です。
ちなみに弟は若い頃、ランサーエボリューションでレースをしていて、あるサーキットの2000年度のシリーズチャンピオンを獲得したほどの腕の持ち主なのですが、その頃からレッドブルだったそうです。(まだモンスターは無かった頃かな?)

私は最近ボトルになっているモンスターエナジーを発見したので買い込みました。
一度に全部飲んでしまうのは大変なので、蓋が出来るのはありがたいですね。
レーススタート
今後雨が降るかもしれないという事で、20分繰り上げて10:40スタートとなりました。スタート直後にパラパラ降りましたが途中から薄日が差す天気に。
ずらりと並んだゲンチャレマシン達です。

2022第一戦コース図はこちらです。

大雑把なコース図ですが、スタート地点から時計回りのコースです。
最初の難関は1番の急な下りです。雨で塗れて滑る滑る。ドライコンディションなら何ともない坂なのですが。

下ったと思ったらすぐに登り坂です。こちらも滑って上がれない。

やっとクリアしたと思ったらまた登り坂。一度止まると上がれなくなってしまい押しています。

写真では大した坂には見えないのですが、止まってしまうと進めないのです。

そして3番はドロドロ区間が長い難所です。この先の見えなくなる場所を過ぎてもドロドロです(笑)

ここは車輪の小さいスクーター泣かせのドロドロでした。深い所では完全にお腹が着いてしまうのです。前後サスを延長しているにもかかわらずです。
スクーター勢は足こぎ状態です(笑)
更に、後半天気が回復してきて乾いてくるとドロドロがネトネト状態になり、やがてベットンベットン状態に。タイヤにまとわりついてしまってひどい事になりました。
そんな中でも私たちの量産型ザクは泥詰まりもなく順調に周回を重ねています。

こちらアメックチームのW社長のヤマハメイトです。フロントフェンダーを外して泥詰まりを防止しています。

大きなトラブルなく走りました。
こちら峠の茶屋チームの工場長のヤマハジョグポシェです。なぜかカゴ付きのポシェが気に入っていて、何台か持っている様です。

それにしてもスクーターは、何でもないような直線でも泥に捉まると急に振られて転びそうになるのです。
アメック第二ライダーのT橋君です。後半になり天気も回復して路面状況が良くなってきたこともあり、ハイペースになってきました。

峠の茶屋第二ライダーですが、実は私の長男です。

第一ライダーの工場長の相方が走れないという事で、一人で頑張る!と言っていたのですが、さすがに80分を一人で走るのは危険なので急遽助っ人として参加してもらうことになったのです。
後半、後輪に泥が詰まって来ています。タイヤの選択は大事ですね。
熱中症に気を付けろ
当初、5周したら後退しよう。という事で弟が第一ライダーで走りました。
私が第二ライダーで走り出しましたが、その頃雨が上がって薄日が差してきたのです。そうすると今度は暑くなります。しかも雨の後の晴れなので蒸し暑くて。
頭がボーっとして来てヤバい状態になりました。5周したと思って交代したらまだ4周しかしてなかったみたいです(笑)
さすがに5周はヤバいという事になり、次から3周で交代しました。
早目の交代が功を奏してその後も順調に周回を重ねる事ができました。頭がおかしくなる前の交代は大事ですね。
14周でゴール
私が乃度目の走りを初めて1周目でラスト1周の表示が出ました。正直、もう終わり?って感じましたが、スタートからすでに80分近く経過している様です。
これ以上やっていると本当に危険かもしれません。
ゴール直後のザクです。ドロドロです。でも、詰まっては居ません。
一方峠の茶屋のジョグポシェです。後輪に泥と草を巻き込んで回らなくなっています。
駆動系にも大分負担がかかっていますね。これ以上やっていると壊れたかもしれません。
今回ドロドロのコンディションの中でも走り切ることが出来たのはタイヤ選択が正しかったためと思います。
表彰式
前回の大会では私が表彰台に上がったので、今回は相方の弟に上がってもらいました。
ご時世なのか?景品のお菓子の箱が小さくなって量が減ってしまいました(笑)
スクータークラスの1位は私達「チームジオン」で14周でした。
2位と3位は7周でしたので倍の周回を行うことが出来ました。
うまくいった。













