IRC IX07SとGP110比較

スクーターにオフロードタイヤを履かせたいと思った時、どれが良いかな?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。正直言って選択肢はあまり多くありませんが、私が試した2銘柄について皆さんの参考になればと思い記録しておきたいと思います。

きっかけは原チャレ50cup(林道部主催の50ccのオフロード耐久レース)に出場する事になって、最初の自分達のマシン「DioFit」に履かせるタイヤは何が良いかと悩んだところから始まります。

※大町チャレンジフィールドさん主催の「ゲンチャレ」とは別の大会になります。

この時は見た目の太さと格好良いパターンが気に入ってIRC-GP110を装着して出場しました。(3.00-10インチ-チューブレス)

コースは乾燥していて土埃が舞う様な状態でしたので快適に走る事ができたのです。

ところが、先輩方から話を聞くと「GP-110だと雨でグチャグチャになっている時は全然走れないよ!」とのお言葉。「乾いていればノーマルタイヤでも何とか走れちゃうけど、濡れているとノーマルでは全然ダメ。GP-110でも全然ダメだよ。」との話を聞きました。

GP-110の泥の中の実際

DioFitは長男にあげてしまったので、作成中のスーパーディオにGP-110を履かせてドロドロのコースを走ってみました。

しばらく走るとご覧のとおり。フロントタイヤに泥がまとわりついてしまいます。

まるで陶芸のロクロの様です。

3.00-10インチのGP-110でもギリギリ装着は可能ですが、フロントフォークとタイヤの隙間が僅かになってしまいます。乾いたコースやフラット林道や舗装路では問題ありませんでしたが、雨の後のドロドロのコースではこの様にまとわりついて回転抵抗になってしまうのです。

リヤタイヤのクリアランスもギリギリだったため、リヤも泥詰まりを起こしてしまいました。

駆動系への負担

こうなってしまうといけません。前後で泥詰まりを起こしてしまうと駆動系への負担が大きくなってしまいます。この状態で無理に走り続けるとベルトやプーリーを痛めてしまいます。

この日は同時にIRC-IX07Sを履いたスーパーディオも走らせました。驚いた事にフロントもリヤも全く泥詰まりを起こさなかったのです。

※写真は後日、同じ条件で走らせた時のものです。

リヤもクリアランスが広くとれるため泥詰まりが起きませんでした。

比較検討結果

泥の中、2時間ほど練習走行を行いましたが問題なし。それどころかマシンを乗り換えて走って比較してみるとIX07Sの優れた点が手に取るようにわかりました。

IRC-IX07Sの良い点イマイチな点

良い点

・泥詰まりをおこさず走りきる事が可能

・小径なのでローギヤ化となり、スタートダッシュや登坂力で有利になる

・泥沼の中のコーナーでもフロントが食いつく安心感

・GP-110で登れなかったドロドロの急坂でもリヤタイヤが噛み付いて登れた

・価格が安いので買いやすい

こんな水たまりのコーナーへ突っ込んで行ってもフロントが逃げません。(写真は止まっている状態で再現しています。)

ズルッと行っちゃいそうなドロドロコーナーでも平気で突っ込めます。

ドロドロの路面に残ったタイヤ跡です。

タイヤのゴツゴツがコーナーの泥にしっかり残っています。食いついている様子が伺えます。

イマイチな点

・外径が小さくなるため車高が低くなってしまう

・細いから見た目が頼りない(実際は頼り甲斐がありました)

・チューブタイヤなので別途チューブが必要

・舗装道路では安定感がなく怖い(公道走行不可の所以)

・気温が高くて乾燥した路面ではパンクしやすいかもしれない(後日追記)

※ホイールに装着した状態での外径と太さの比較です。高さで約2.5cm位の差がありました。

太さを比較してみました。

3.00-10インチのGP-110は8.7cmありましたが、2.50-10インチのIX07Sは7.2cmでした。

IRC-GP110の良い点イマイチな点

良い点

・3.00-10インチの太さと格好良いパターンで見た目の迫力がある

・舗装道路で安定感があるため普段使いにも適している

・チューブレスなので空気圧を下げてズレても心配ない

・外径が大きくなるためハイギヤー化となり最高速で若干有利

イマイチな点

・クリアランスがギリギリで泥詰まりが起きて走行不能になってしまう

・泥のコーナーでフロントが逃げる(ノーマルタイヤより断然マシだがIX07Sと比較すると劣る)

・泥の急坂で滑って登れない(ノーマルタイヤより断然マシだがIX07Sと比較すると劣る)

・価格が高め

こんな理由から作成中のスーパーディオ(ゲンチャレ仕様)もGP-110からIX07Sに履き替えました。

追記:ゲンチャレ参加結果

7月25日(日)炎天下で行われたオフロード耐久レースに参加した結果です。マシンは上の写真のスーパーディオで、エンジンオイルはカストロールパワー1レーシング。

タイヤはIRC-IX07Sという構成です。このタイヤはドロドロでは効力を発揮しますが、カラカラに乾いた路面で気温が高いと弱いかもしれません。私のマシンは開始から一時間ほどでリヤタイヤがパンクしてしまいました。

他のチームのスクーターも何台かIX-07Sを履いていましたがパンクしていました。逆にGP-110を履いていたチームは最後まで走り抜き優勝!

私、今回はタイヤの選択を間違えましたね。

気温が高くて乾燥した路面ではチューブ入りタイヤは適さないのかもしれません。リヤは結構トラクションかかりますし、かけた状態でコジります。何か刺さった訳ではなく、中でチューブがコスれて薄くなって穴が空いてしまう感じのパンクです。

前日、一号機、二号機ともに練習中にパンクしてしまったのでチューブを交換したのに翌日パンクしてしまいました。

後日チューブを外して確認しましたが、ぐるっと一周コスれた傷跡が付いていました。左右ともに。

比較結果まとめ

以前のまとめでは、晴れて乾燥したコースでの差は少ないと思うし、IX07Sはドロドロの中でのグリップが良い事から乾いたコースでも有利なのではないか?と記載しましたが訂正します。

・晴れて気温が高くてカラカラの路面だったらGP-110が良いでしょう。

・濡れてドロドロの路面だったらIX07Sで行きましょう。

という結果です。私はGP-110とIX07Sをホイールにはめて2セット作っておいて当日コースを見て交換する事にしました。基本GP-110で行きます。

※普段使いで街乗りを併用される方にはGP-110が良いかなと思います。見た目の迫力が全然違いますし、舗装路で安定しているので安心感が違います。

IRC-IX07S 2.50-10インチはこちら。(チューブも合わせて購入ください。)

IRC-GP110 3.00-10インチはこちら。(チューブレスタイプです。)

オフロードバイクのあれこれをまとめたページはこちらです。

オフロードでバイクの腕を上げよう

ゲンチャレでパンクしてしまった時の記事はこちらです。

2021ゲンチャレ第二戦にスーパーディオで参加した結果はパンク!