品質が一番
安価なボアアップキットを入れて60cc化して黄色ナンバーで走っていたDioFitですが、油断して焼き付かせてしまいました。

燃料タンクにもオイルを入れてダブル混合で慣らし運転をしていましたが、燃料タンクが空になって慣らし運転も100kmを超え、もう良いか?と思ってダブル混合を止めてしまい、調子良くアクセル全開で走り回ってしまったのです。
急に「フッ!」とエンジン停止。悔やんでも後の祭りです。
悔しくてもう一度同じボアアップキットを購入しましたが、二個目は最初からピストンがキツ目だったのです。「こんなもんか?」と思いながらも慣らし運転を開始。しかし、走り出してわずか10㎞で焼き付きました。
安価なボアアップキットはバリ取りが必要ですし精度がイマイチ。「安物買の銭失い」とは正に私の事です。
当たりハズレがありますね。(1個目は当たりだった気がします。もったいない事をしました。)
今度こそボアアップを成功させるぞ!
折れそうな気持を奮い立たせて「KN企画さん」から販売されているAIRSAL(エアサル)社のアルミメッキシリンダーのボアアップキットを購入しました。
決め手はアルミの冷却効果
排気量が50ccでも真夏のゲンチャレ(オフロード耐久レース)では熱ダレに悩まされました。これが約70ccともなると発熱量は比べ物にならないはずです。そんな事もあって前々から放熱性の良いアルミシリンダーに興味深々だったのです。
そしてスペインのAIRSAL社はレース用のボアアップキットを製造している会社で、品質が良い事でも知られています。
結論から言うと「最初からAIRSAL」を買っておけば良かったのに。まあ、安物買って失敗したからAIRSALの良さが解ったという事もあるのですがね。
AIRSAL開封の儀
届いたAIRSALの赤い箱を開けてみました。
梱包もしっかりしていて安物とは違いました。
ピストンリングもしっかり包装されていました。
上のリングは1R白で、下のリングは2R黒です。わかりやすいですね。
ガスケットはベースガスケットにベッドガスケットにマフラーガスケットが付属します。箱の中で潰されない様に梱包されていました。
※以前買った安物は梱包が雑で、ヘッドガスケットが潰れていて使い物にならなかったのです。さすがKN企画さんはしっかりしています。
ピストンはハイコンプ仕様です。純正のヘッドを使いますので、ヘッドに食い込む様な形をしています。
かなりの圧縮比になりますのでガソリンはハイオクを使用する様に記載されていました。レギュラーだとノッキングが起きてしまうのですね。
AIRSAL組み込み開始
安物はバリだらけで面取りしないとダメでしたがAIRSALは大丈夫ですね。面取り出来ています。このまま何も処理せず組んで行くことにしました。
ピストンリングの組み込み
ピストンリングは刻印を上にして組みます。特に記載が無ければどちらでも良いのですが、このリングには刻印がありました。DYと書いてありますが、何の事かわかりません。
ピストンにオイルをたっぷり塗ってから下のリングからはめ込みます。
ギリギリ広げながら溝にはめ込みます。切り欠きがボッチに来るようにしておきます。
ちなみにピストンリングとピストンピンの重さを計ってみたところ104gでした。
ニードルベアリングの交換
そうそう、ピストンとピストンの間に入っている「ニードルベアリング」も新品に交換しましょう。
爆発で押し下げられたピストンの力を最初に受け止めているベアリングです。熱にもさらされています。安い部品ですので使いまわさず交換したい部品ですね。
差し込んだらオイルをたっぷり付けておきましょう。青いのがオイルです。ちなみにホンダ純正2ストオイルです。混合にはカストロールパワー1レーシングを使うので純正オイルはこんな用途で使っています。
ちなみに、クランクシャフト両側のベアリングはそう簡単に交換できませんが、ニードルベアリングの交換は簡単です。
シリンダーの準備スタッドボルト装着
AIRSALキットにスタッドボルトも付属していましたが、別途KN企画さんのステンレスタイプを購入しました。
差し込んで回しておいて、ナットを入れてからソケットレンチで閉め込めばOKです。
ナットは後で外します。
ピストンピンを入れる
ピストンの向きは、矢印が前を向く様にします。
ピストンピンを差し込んでからクリップをはめます。(肝心なところを写真に撮り忘れてしまいました。)
クランクケースにクリップを落としてしまうといけないのでウエスを穴に詰めてから作業しています。実際はめにくいので何度か落としました。
もちろん純正品を外すときにもウエスを詰めましょう。
工具はラジオペンチで行いました。
シリンダーをはめる
ピストンにもシリンダーにもたっぷり2ストオイルを塗っておきましょう。
ピストンリングの合わせ目をピストンのボッチに合わせておき、指でつぶしながらシリンダーをかぶせます。
切り欠きとボッチが合っていないと絶対入りません。無理やり入れようとして傷にしない様にしましょう。
※ベースガスケットを忘れずに入れておきましょう。
ヘッドガスケットを乗っけたらシリンダーヘッドを取り付けます。
閉め込む時にクランクを回しながら行います。
ちなみにシリンダーヘッドの冷却フィンには穴や凹をいっぱい作ってあります。少しでも冷却効率が上がる様に表面積を増やしています。
温度計を付けて比較はしていませんが多少は違うと信じたい(笑)
冷却ファンはKN企画さんの強化ファンです。このファンは風量が増えますし、ヒューン!とターボの様な音がするので気に入って使っています。
オフロード耐久レース用のスーパーディオにもこの冷却ファンを使っていますが、熱ダレは若干良くなっています。
慣らし運転開始
全て組みあがってからエンジンをかけてみました。セル一発で始動です。アイドリングも安定しています。
このまま30分ほどアイドリングしたままフロントのサスペンションとフロントタイヤの交換を行っていました。
・燃料タンクには70対1の混合比で混合ガソリンを作って満タンにしました。ガソリンはハイオクが指定です。
・2ストオイルタンクにはカストロールパワー1レーシングにスーパーゾイルを20%の割合で混ぜて入れています。
まあ、カストロールだけでも充分良いです。説明書には必ずFD規格(全合成油)を使う様に書かれていました。オイルの銘柄指定はありませんでした。
走ってみた感じ
本日10kmほど、時速30km以内で氷点下の中を走行した感じです。
ダブル混合でドロドロの燃料で走っているのと、今回こそは慎重な慣らし運転を心がけているので不要なアクセル操作はしなかった事もあり、正直イマイチです。
ただ、底力があるのは感じ取れます。ガバッとアクセルを開けてみたい衝動を抑えながら、まずは1タンク(約100km)走ってみようと思います。
次の100kmで混合を半分にしてみる予定です。その次の100kmは混合無しで行ってみます。
また追記したいと思います。
パーツリスト
今回使ったボアアップキットやその他のパーツは次の通りです。
KN企画さんで販売しているAIRSAL社のボアアップキットはこちらです。
品質良いです。精度も良いです。今まで安物買って損しました(笑)
スタッドボルトとナットのセットです。
キット付属の物はナットが付いていません。
ニードルベアリングは新品に交換しましょう。
強化冷却ファンで熱対策も行いましょう。
楽しいバイクライフを。





























