非力なおばちゃんバイクで

DioFitといえば数あるDioシリーズの中でも「いかにもおばちゃんバイク」という感じの見た目で、2ストエンジンにもかかわらず5.6馬力しか無いマシンです。

DioFitホンダホームページより引用
DioFitホンダホームページより引用

ところが、この見た目の割に良く走るのです。馬力が低いにもかかわらずキビキビ走るのです。

私は以前このDioFitをベースにAirSalの70㏄アルミシリンダーを入れて、通勤快速&林道激走仕様にして走りを楽しんでいましたが、燃費が悪くて(1Lで23㎞程度)次第に乗らなくなってしまいました。

DioFit通勤快速&林道激走仕様。

その後、AF62Dio(4スト空冷)を76㏄にボアアップして通勤快速として使っています。

AF62Dio通勤快速

ちなみにこちらの燃費は1Lで約40㎞ほど走ってくれます。でも、速さ的には50㏄のスーパーディオと同程度ってところです。まあ、黄色ナンバーになっているので時速30㎞/hの縛りは無いので快適ではあります。

AF27DioFitでレースに出よう

50カップもゲンチャレもスーパーディオで出場していましたが、非力なおばちゃんバイクのDioFitで出場して上位に食い込むことが出来たら?!その方がカッコいいじゃないか。

普通はAF28スーパーディオZXとかAF35ライブディオZXやジョグZRなんかを投入して上位を目指すと思うのですが、あえてDioFitで挑戦しよう。

ちなみに2021年5月の大会ではタイヤを交換しただけのドノーマル状態のDioFitで出た事はあります。その時の様子はこちらから。

【原チャレ】原付50ccチェレンジカップにDioFitで出場

この時はスクーターをいじり始めたばかりで右も左もわからい状態でした。

今はいろいろなノウハウも蓄積され、DioFitでも表彰台を狙えるくらいにマシンを仕上げる事が出来るのではないかと思います。

シリンダーの錆び落とし

まず行ったのがシリンダーの錆び落としです。

昔のDioのシリンダーは鉄シリンダーなので表面が錆びて真っ赤になっています。錆と言うのは熱伝導率が悪いので放熱に不利なのです。

昔の空冷2ストマシンでオフロード耐久レーサーを作る時、注意したいのは熱対策。なるべく放熱が良い様にしておきたいものです。

今回使うのは「サンポール」トイレ掃除のやつですね。

サンドブラスターなど持っていれば良いのですが、私は持っていないので浸けておくだけで安価に錆を落とせるサンポールを使います。

強烈な酸で錆落とし

白い入れ物にシリンダーを入れてサンポールを一本入れるだけです。

そのまま一時間ほど放置します。

するとご覧の通り。錆と反応して泡が立ち上がって凄いことになっています。入れ物を触ると暖かくなっています。

なるべく暖かい日を選ぶとより効果的ですね。

錆がひどい場合はもう一度浸けて2時間位放置してみてください。

取り出してから高圧洗浄機で洗います。

錆びて赤くなっていたシリンダーが綺麗になっています。

ここでなるべくサンポールの成分を落としておきましょう。

アルカリ性溶液で中和

この後、重曹水を作って浸け込みます。キッチン周りの油汚れを落とすために使う物です。有名どころでは「セスキ炭酸水」って名前でも売っています。無名の物で充分です。

高圧洗浄機を使ってサンポールを綺麗に落としたつもりですが、結構協力でしつこいのです。

そのままにしておくとすぐに表面が錆びてきます。

なるべく早くアルカリ性の重曹液に付け込んで中和させましょう。

1時間ほど重曹水に浸け込んでおきました。それでもシリンダーからサンポールの臭いがします。強烈ですね。

あと1時間浸け込んでおきました。

その後、軽く水洗いをしてからシリンダーを乾燥させます。

耐熱シルバーで塗装

シリンダーが乾燥したらマスキングテープで塗料が乗ったり入ってしまっては困る場所を養生します。

塗るのはKUREの耐熱ペイントシルバーです。

シリンダーはこのままにしておくとまた錆びてしまいます。そこで耐熱シルバーを吹いて錆の発生を抑えようという訳です。

シルバーの顔料はアルミニウムの粉です。アルミの熱伝導は鉄よりも上。ただ、塗料成分が放熱にどの位悪影響があるのかはわかりません。

それでも錆びだらけのシリンダーよりは放熱が良くなるはずです。

このKUREの耐熱シルバーはとても綺麗に仕上がります。まるでアルミシリンダーの様です(笑)

フィンの奥深くまで行き渡る様に吹き付けましょう。

これで半日位乾燥させて手に付かない状態になったら組付けます。実際にエンジンに火が入って熱くなるとしっかり硬化するのだそうです。

組付けまでの間にシリンダー内面が錆びてしまうといけないので軽く油を塗っておきましょう。

ちなみにマフラーは黒とシルバーで塗り分けています。

錆び取りまとめ

というわけで今回一番最初に行った作業はシリンダーの錆び取りでした。

何しろアクセル全開のまま走り続ける事が多いので、少しでも放熱が良くなるようにしておかないと熱ダレや抱き付きが起きやすいのです。

マシンを手に入れて、あれこれやってエンジンが始動できたら嬉しくて、とりあえずブロックタイヤに交換して出場!となるのです(自分がそうでした)

しかし、熱ダレによるパワーダウンに悩み、下手すると抱き付きを起こしてピストンに傷。

2ストエンジンは特に放熱に気を使いますね。

放熱対策の第一歩としてシリンダーの錆び取りを行ってみてください。

今回使った商品はこちら。

サンポールは500㎖で200円位なものです。重曹と合わせてホームセンターで買っても安いものです。

KUREの耐熱シルバー

耐熱温度600℃。これを吹いてシリンダーの錆びを抑え込みましょう。

楽しいバイクライフを。