50ccオフロード耐久レース
2021年7月25日(日)大町チャレンジフィールドで行われた原チャリチャレンジ略して(ゲンチャレ)にスーパーディオ(ザク仕様)で参加しました。
今回も25台(組)限定でしたが、エントリーが間に合って出場する事ができました。第一戦はエントリー出来ず、中村さんのチーム員としてスーパーカブでの出場でした。
自分たちのチームで、自分たちのマシンで出場するのは初めてになります。
チーム名は「ジオン」です(笑)
エンジンノーマル
私たちのマシンはこのスーパーディオです。
元は解体屋さんで部品取りになっていたスーパーディオですが、家にあったスクーター4台を出したらタダで2台もらう事が出来ました(笑)
部品取りの2台を1台にした(ニコイチ)マシンです。
最悪だったのはファイナルギヤで、エンジンは生きていたのですがギヤがダメになっていて、エンジンは死んでいるけどギヤは無事だったマシンからベアリングとオイルシールと共に移植しました。
これ、死んでるファイナルギヤです。ホイールが空回りしてしまうので外して見たら、ホイールと噛み合う山が削れてありませんでした(笑)
錆だらけで軸が抜けず。ベアリングもオイルシールも抜けなくて、そっくり移植となりました。
自主車検で50cc確認
実はもう一台、某バイクショップから格安で譲ってもらったスーパーディオもあるのですが、何だかパワーが出ないから開けてみたらボアアップされていました。しかも酷い焼き付き状態で、かろうじてエンジンかかって動くといった有様。
※その後、このマシンは中古のシリンダーにAmazonで買った新品のピストンを入れて50ccとして復活!練習機として活躍しています。
さて、まさかのボアアップエンジンだとレギュレーション違反です。自主車検で開けてみました。
大丈夫ちゃんと50ccでした。
おそらく、リヤホイールが空回りする様になってしまったので捨てられちゃったのだと思います。自分でギヤの交換なんて面倒な事を行う人は滅多にいないだろうし、バイク屋さんに頼めば結構な金額かかるでしょう。万金(まんがね)が飛んでいきます。
ダダ同然で私のところに来たのですが、もう一度走り回る事が出来る様になって喜んでくれていると思います。もう1台のマシンもギヤをはじめ、幾つかのパーツがこのマシンに移植されていますので、このまま朽ち果ててしまうよりは幸せだったのではないかな?と思います。
一応全バラシをして洗浄して細部を確認し、フレームは錆止めにシャーシーガードブラックを吹いています。
オフロード耐久レースに出るマシンなので、もしかしたら一回でぶっ壊れてダメになってしまうかもしれません。その逆に私が爺様になってもうダメ!ってなるまで付き合うマシンになるかもしれません。
どちらにしても綺麗にする事はメンテナンスの初歩ですもんね。
絶好調マシンの誕生
「スクーターで出場する事」を旨としている私です。スクーターの姿のままで、ノーマルのエンジンのポテンシャルをしっかり出すためキャブレターを調整してから、パワーを生かしきれる様に駆動系を調整しました。
・エンジン・キャブレター・マフラーは純正のままです。
・キャブレターはジェットとニードルのクリップ位値を調整しています。(オートチョークは外しています。)
・駆動系はキタコのハイスピードプーリーを入れています。
このプーリーはダッシュ力を損なう事なくスピードアップも果たせる優れものです。変速のタイミングが良くなる様にウエイトローラーのg数は何度も何度も試しました。
ホント何回バラした事か。
ノーマルのエンジンとキャブレターでも、しっかり調整出来た上に駆動系が決まればかなりのパフォーマンスが得られます。ベルトも新品よりは少し使ってわずかに細くなった物の方が低速で有利です。(切れそうなほど古いのはダメですけど。)
ゲンチャレみたいなオフロード耐久レースでは、最高速度よりも低速からのダッシュ力や登坂力に方向性を振った方が結果は良いです。おかげで長い上り坂でビジネスバイククラスを置き去りにする事が出来るほど絶好調です。
※一部、ものすごいチューニングが施されているビジネスクラスのマシンには敵いませんね。
コース紹介
ここで第二戦のコースを紹介しましょう。大町チャレンジフィールドのホームページより写真を拝借しています。
1 スタート地点
コースは時計回りです。ル・マン方式でスタート。第一走者は私です。
2 溝
第一戦の時はこの溝がドロドロになっていてスクータークラスの皆さんは難儀していました。
第二戦ではカラカラ状態で、そのまま突っ込むと衝撃が強くて壊れそうです。どちらにしてもスクーター勢にはきついです。土煙がすごくて溝がはっきり見えないのが怖いです。
3 続く上り坂
ここでザクのパワーが炸裂します。ここで一気にごぼう抜き出来ました。
最後に動画版を貼っておきますのでご覧ください。
4 逆バンク
思いっきり調子良く突っ走ってくると現れるのが逆バンクのシケインっぽい場所。怖いです。
写真ではわかりにくいのですが結構傾斜があるのです。
ここでみんなスピードが落ちてしまいますし大回りになってしまうのです。
我々はこういう事も想定して練習してあるのですが、ここで2ストローク空冷エンジンの弱点が出てしまいます。タレです。
(熱ダレ)ものすごいパワーで坂を登って来た直後なので結構エンジンが熱を持ってしまっています。アクセルを開け続けていれば良いのですが、どうしてもここは閉じてしまうのです。
するとタレが出てしまってパワーダウンしてしまうのです。
前に誰もいない時はアクセルを開けたままリヤブレーキで速度を調整すればパワーダウンも最小限で通過できるのですが、前にいるとどうしてもアクセルを閉じてしまいます。
常にアクセルを開けつつ混合気を送り続ける事で冷却の効果があるのですが、閉じてしまうと混合気が行かないので途端にタレてしまいます。
ギリギリまで濃くしたり、アイドリングを高めに設定しているのですが、オフロード耐久レースはエンジンにとって過酷です。普通に街中を走っている分にはこんな現象は滅多に出ませんが、この猛暑の中のオフロード耐久レースは、2スト空冷スクーターには厳しいです。人間にも厳しいです。
少しでもエンジン周辺の熱を逃がそうとエアダクトを設けているのですが焼け石に水です。もっと効果的な熱ダレ対策を検討中です。
5 ガタガタ道
ここは振った雨で路面が削られたのでしょうか。結構細かな溝がいっぱいあってガタガタです。スーパーディオのフロントサスペンションはダンパー式ではありません。ストロークも3cmあるかないか?ってところです。
衝撃がモロ来ます。今回はタイヤもIRC-iX07sですので余計に来ます。このコンディションならGP-110の方が良かったかな?と思いながら走りました。
次回は上位クラスの良いサスペンション(ダンパー式)に交換するか。
この場所はビジネスバイククラスでもコケてしまうような路面状態です。
怪我がなかったみたいで何よりです。
6 谷
しばらく行くと急に深くなる場所がありました。スクーターで調子良く突っ込んでジャンプでもしたもんならひとたまりもありません。
最後の周回でここでジャンプしたAF56ディオ(4スト水冷マシン)のマフラーがもげてしまいました。そのマシンはなんとかゴールまでたどり着きましたがヤバイ場所です。
7 鋭角ターンの登り坂
ここでもスピードが落ちてしまうとタレが出てしまってエンジンのパワーがなかなか戻ってきません。
やはりなるべくアクセルは開けたままリヤブレーキでスピードを殺して侵入するのですが失敗すると足こぎ状態になります(笑)
これを過ぎればエンジンの回転数を維持できるので大丈夫です。
8 高速コーナーと直線
高速コーナーでは思いっきりアクセルを開けて一気に最高速度が出る直線までカッ飛びます。
怖くてメーターなんて見てられません。何キロを指しているかわからないのです。
ダッシュ力や登坂力に重きを置いた設定になっているとはいえ、キタコのハイスピードプーリーが入っているので最高速もまあまあ出るのです。
ちなみに、舗装路で試したらメーターが張り付きました。(ちなみに公道ではありませんよ)
※オフロードではそこまで出ていないと思います。スクーターなので不安定で怖いのです。
10 審査員席前シケイン
思いっきりスピードを出して突っ込んで来ると審査員席があります。ここで周回をカウントしてくれているのでスピードを落とす様にシケインになっています。
ところが、土埃対策を兼ねて水をまいているのでここだけドロドロになっているのです。
調子良く突っ込んで行った私はすっ転びました(笑)
コース全体はこんな感じで、第一戦の時より長くなっています。走り応えがあるというか。
第2ライダーは弟です。彼もオッサンですが若い頃からオフロードを楽しんでいます。
また、車はランエボ乗りで、とあるサーキットで年間チャンピオンになったほどの腕の持ち主なのです。
第一コーナーでケツを流しながら突っ込んで行く様子が写っていました。
映像を確認したところ、溝ではドカンとやらずにマシンを労わりながらもかなりのハイスピードで走ってくれていました。
頑張りすぎて弟もコケました(笑)
カラカラに乾いて硬くなった路面も結構滑りやすいですね。
さて、もう一度私が乗った時に交代のタイミングを間違えて一周多く走ってしまったばかりかパンクさせてしまいました。
なんてこった。ここまでかなり調子良く走っていただけに残念です。
ドロドロシケインでコケたのでマシンは泥だらけです。
やっとこピットに戻ったのですが、もう残り時間が無いと弟が言います。じゃあ仕方ないか。という事でタイヤの交換はせず、終わりの時間を迎えたのです。
※後でわかったのですが弟は60分耐久レースだと思い込んでいた様です。実際は80分耐久レースなのであと25分位あったのです。
私もあれ?もうそんなに時間経ったっけ?と思いましたが、深く考えずに「じゃあ終わりにしよう。」と思ってしまったのでした。
交換用にGP-110を持ってきていたのですが、シートを外してマフラーまで外さないとタイヤ交換できない構造なので面倒臭いのです。でも、25分あるとわかっていれば交換してもう一度コースに戻ったんだけど。
でも、あまりの暑さに考えるのが嫌になっていたので気がつかなかったのです。人間も熱ダレ状態でした。
次回までの課題
次回ゲンチャレは11月ですが、それまでに不定期開催の60分耐久レースも控えています。それまでに少しでも課題を解決しておきたいと思います。
熱ダレ対策
まずはエンジンの冷却を強化しないといけません。安く上げるためにクーリングファンを風量が上がる物に交換して、シリンダーヘッドのフィンに穴をいっぱい開けて熱を逃がしやすくする予定です。
お金をかけるならシリンダーとシリンダーヘッドを外して「ガンコート」を行ってくれる所に送る事です。両方行って2万円位かかりますのでそこまでお金をかけるかどうか迷います。
※熱ダレは起きますが焼き付きまで行かずに済んでいるのはオイルを「カストロールパワー1レーシング」を使っているからかもしれません。
マフラーの取り回し
排気管の取り回し方を変更して、マフラーを取り外さなくてもタイヤ交換できる様にしたいと思います。ノンガス半自動溶接機も購入しましたので近いうちに行います。
これを行えば1分もあればタイヤ交換が可能になります。
路面状態に応じたタイヤ選び
今回の様に気温が高くてカラカラに乾いた路面の場合、IRC-GP110の方が良さそうです。濡れた路面でのiX07sのグリップ力は信頼に値しますが、チューブタイヤなのでチューブにかなり負担がかかっている様です。
思いっきりトラクションかけてますし、ジャンプしたりひねったり流したりでかなりの負担です。実は、前日にも練習中にパンクしましたが、見ても何も刺さっていませんでした。ただ、チューブ全周に渡って擦れた跡が付ており、薄くなって穴が空いてしまっていました。
本番では当然の様に練習の時よりもヒートアップしてしまいます。一時間しか持ちませんでした。
他のチームのスクーターも何台かパンクしてしまいました。この暑さもいけなかった要因かもしれません。
チューブレスタイヤならそもそもチューブが無いからチューブが痛む事はありません。何か刺さっただけなら一気に空気が抜けてしまう事もありません。(サイドが裂ければ別ですが。)
チューブレスタイヤのGP-110の方が耐久力があると言えるでしょう。
水冷4ストDioで出場したチームはGP-110で完走してました。
我々も最初からGP-110で出場しとけば良かったと後悔しています。
フレームの強化
ジャンプしちゃ不味いとわかっていてもやってしまいます。溝に突っ込んじゃいけないとわかっていますがスピードが落ちるのがもったいなくて突っ込んでしまいます。
フレームにはかなりの負担位なっているようです。
Dio系はフレームが強い方なのですが、それでも油断できません。出来れば次回までに強化したいと思います。
ノンガス半自動溶接機も購入した事ですしね。
使った物
今回の耐久レースで役に立ったと思う品はこちらです。
・カストロールパワー1レーシング
昔から2ストエンジンオイルといえばカストロール。安心感がありますし、若干回転が軽くなった様になりエンジン絶好調です。化学合成油のFDクラスになるので以前の様な独特な甘い香りはしませんが、私はこれを使ってます。
・IRC-GP110
DioFitで出場した不定期開催の60分耐久レースではGP-110を装着して走り抜きました。その時の路面は乾燥状態でした。雨でドロドロ状態でなければこれが良いです。タイヤも太くて直径も大きくなるのでクッション効果もありますし、直径が大きくなるとハイギヤ効果も期待できます。
・ノンガス半自動溶接機
今回のレースではセンタースタンドの延長に使いました。今までのアーク溶接機とは別物で、家庭用100vでも綺麗に溶け込みます。次回までにマフラーの取り回しとフレーム強化に活躍してくれる事でしょう。
動画版を良かったらご覧ください。
前日の練習の様子はこちらです。
いい歳して何やってるだか。でも、あえて50ccのスクーターでオフロード耐久レースに参加する。これが楽しくて楽しくて。
ザク仕様にしてまで(笑)


































